歯周外科手術の治療例

症例14 歯周外科手術の治療例

初診

年齢 70代 性別 女性
全身状態  高コレステロール・緑内障・全身状態は良好
  1. 主訴 :上顎前歯部の仮歯が外れた。 

昔から齲蝕が多く頻繁に歯科通院をしていた。

2010年頃に左下6根破折のために抜歯を行い、
部分床義歯を作製したが義歯を使用しなくても食事に支障はなかったため、全く使用していなかった。
義歯はなくしてしまったとのこと。

2012年に17‐15Br脱離のため近医を受診し、歯周病のため右上5抜歯を行い、上顎の部分床義歯を作製した。

 

同院で上顎前歯部の齲蝕治療を受け右上1、左上1に暫間被覆冠を装着していたが、

引越しのため途中で通院できなくなった。

数日前から右上1、左上1暫間被覆冠が食事の際に浮くような違和感があったが痛みは無かったため、
そのままにしていた。
今朝、食事中に右上1、左上1暫間被覆冠が脱離したため当院来院した。

診断:広汎型中等度慢性歯周炎、二次性咬合性外傷

・臼歯の欠損で前歯が外傷になり、歯周治療と義歯の装着で安定した。

 

歯周外科手術

① 部位:12、11、21、23   歯肉弁根尖側移動術

②  部位:35、37         遊離歯肉移植術

 

口腔内写真の比較

初診時:2013年6月2日

 

メインテナンス時:2015年9月14日

 

X線写真の比較

初診時:2013年6月2日

 

メインテナンス時:2015年9月14日

 

 

原因因子

プラークコントロール不良

外傷性咬合

不適合補綴物

 

治療計画

歯周病基本治療

スケーリング

ルートプレーニング

      1. 不適合補綴物除去、暫間被覆冠・ブリッジ
  1. 口腔機能回復治療
    保存不可能な歯の抜歯

歯周病外科処置

歯肉弁根尖側移動術:明視下でのデブライドメントと歯槽骨の生理的形態付与、および付着歯肉の保存

  1. 遊離歯肉移植術:明視下でのデブライドメントと付着歯肉の獲得

 

術式:歯肉弁根尖側移動術

部位:12,11,21,23

術前:2013年10月28日

 

 

術中:2013年10月28日

 

メインテナンス時:2015年9月14日

 

術式:遊離歯肉移植術

部位:35,37   

術前:2014年1月29日

 

術中:2014年1月29日

 

メインテナンス時:2015年9月14日

 

義歯装着時

 

 

歯周外科治療後は、一時的に腫れや痛みの症状が出ることがあります。

 

 

宮田歯科クリニック
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