タイトル

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症例6 再生療法の治療例

初診時

年齢 20代 性別 女性
主訴 虫歯も治療をして欲しい。

 

幼い頃から齲蝕が多く、歯科通院を繰り返していた。

数年前から歯間部に物が挟まったり、歯肉から出血したりすることがあったが痛みはなく、
日常生活に支障はなかったため、そのままにしていた。

 

会社の歯科検診にて齲蝕と歯周病を指摘され、2012年東京医科歯科大学病院歯周病を受診し、
同外来より当院を紹介され来院した。

治療計画

治療計画、治療目標(初診時)

  1. 歯周基本治療:炎症、外傷性因子の除去
  2. 歯周病検査(再評価)
  3. 歯周外科治療(26、27、34)
  4. 口腔機能回復治療(26、27全部鋳造冠)
  5. 歯周病検査(再評価)
  6. サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)

 

  1. 歯周基本治療:炎症、外傷性因子の除去 

    1. 歯周病検査
    2. 口腔清掃指導
    3. 咬合調整(31)
    4. 歯内療法(26)
    5. 齲蝕処置(15、14、35、44、45、46)
    6. 暫間被覆冠(26、27)
    7. スケーリング・ルートプレーニング(SRP)

 

歯周外科手術の種類とその術式選択の目的

26、27 フラップ手術 : 明視下におけるデブライドメントと、歯槽骨の生理的形態付与


口腔内写真

初診時

メインテナンス時

咬合面

初診時

メインテナンス時

Ⅹ線写真

初診時

メインテナンス時

歯周外科手術時

部位: 26近心部、27遠心部   術式:フラップ手術

術前 術中 術後

 

術前 メンテナンス時

 

再生療法における術後のリスクは、移植した自家骨または、人工骨が歯肉の縫合の裂開により感染することがあります。

 

特記事項と今後の問題点等

34については現在もPPD3mm以下、プロービング時の出血や歯の動揺も認めない。

 

当院での治療前には34、35間に物が詰まるとのことだったが、齲蝕治療を行い、隣接面接触関係を改善したところ、
症状は消失した。34遠心骨吸収の原因は34、35の食片圧入が考えられるため、炎症の再発が生じた場合は、
修復物による隣接面接触関係の是正、歯周外科による対応を考えている。

 

下顎前歯部については現在、後戻りも認めない。現在は歯間ブラシ、
およびデンタルフロスを用いたプラークコントロールを徹底させている。

炎症の再発、歯の動揺が生じないようSPT毎にプラークコントロールおよび咬合状態についても確認している。

メインテナンス時の問題点とその対応

患者は歯および歯周組織の改善に満足しており、現在3ヵ月毎のSPTにも欠かさず来院している。

また、日常的に歯間ブラシ、デンタルフロスの使用も続けており、良好なプラークコントロールが維持されている。

 

25根尖透過像については疼痛、腫脹等の症状が出た場合、再感染根管処置を行うことで患者の同意を得ている。

宮田歯科クリニック
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